幼児期や少年期の運動がなぜ重要なのか?

From 知念 諒

 

皆さんも「幼児期や少年期の運動が必要、重要」ということはなんとなく耳にしたりしていると思いますが、「なぜ?」必要なのか良く分からない方も多くいらっしゃるかと思います。

 

では、なぜ幼児期や少年期の運動が必要なのでしょうか?

 

目次

運動やスポーツの面での重要性

まず、運動やスポーツの面からの必要性や重要性を考えてみたいと思います。

 

人が何か行動をするときや動作をする時、運動やスポーツをする時などは脳からの指令によって筋肉を動かして動作をすることが殆どです。

 

その時に、脳から各筋肉に指令を送り動作を行うのですが、その指令を伝達する通り道として重要なのが「神経」になります。

 

例えば、飛んできたボールをキャッチする時。

飛んできたボールを目で捉え、神経を通して情報が脳に届きます。

すると、脳がこのボールをキャッチするために腕の筋肉や肩の筋肉など、ボールを取るために動かす筋肉に指令を送り筋肉を動かします。

 

しかし、ここで問題が生じます。

 

ボールをキャッチしたことがある人、またはそれと似たような経験がある人は上手くキャッチできると思うのですが、そういった経験が初めての方は、ボールが飛んでくるスピードが分からずにキャッチができなかったり、ボールの落下点が分からずにボールを落としたりしてしまいます。

 

これは、【これまでに同様の動作を経験していて、その神経回路ができているか?】ということが関係しています。

 

そして、人にはその神経が発達しやすい時期というのがあります!

 

人の神経系が発達しやすい時期とは?

人の神経系が発達しやすい時期。。。

それが幼児期から少年期の時期です!

 

アメリカの人類学者であるスキャモンさんが提唱している「スキャモンの発育発達曲線」によると人の神経系は6歳までに約80%、12歳までにはほぼ100%完成されるとされています。

 

そのため、幼児期から少年期にかけて様々な運動やスポーツを行うことで、多種多様な神経回路が形成され、様々な動作を習得することができます。

 

そして、一度できた神経回路は大人になってもなくなるものではないと言われています。

 

例えば、自転車で考えると分かりやすいです。

沖縄の方であれば、自転車を子供の頃に乗っていたことがある人は多いと思いますが、中学生から大人になると殆ど乗らなくなると思います。

 

しかし、今久しぶりに乗ってみるとどうでしょうか?

 

練習をしなくても乗ることができたり、少し練習をして感覚を思い出すだけで乗ることができるのではないでしょうか?

 

*県外の方で自転車を今でも乗っているという方は、竹馬や縄跳びなどで試してみても良いと思います。

 

これは、「自転車に乗る」ための神経の回路を形成しているからであり、これを体が覚えているからになります。

 

もちろん自転車だけでなく他の動作や運動なども同様です。

 

これらのことから、幼児期や少年期の運動がなぜ必要であり重要であるかが少しはわかって貰えたかと思います。

 

しかし、ここで注意して欲しいことが「私の子供は体操教室に通っているから大丈夫!」「水泳教室に通っているから大丈夫!」などとは思って欲しくないということです。

(*別に体操教室、水泳教室が悪いわけではないですので。。)

 

今回は長くなりましたので、その点については、次回お話できたらと思います。

 

 

 

 

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